訪問日:2016/9/17
赤城山鳥居峠。
西には覚満淵を見下ろし、東には赤城東麓の山並みと桐生方面の町並みを望める。
ここにはかつて、ケーブルカーの駅があった。
1968年の休止以降も駅舎は当時のまま残り、今ではバーベキューホールやカフェとして利用されている。
鳥居峠は頻繁に訪れているが、そういえば建物の中にはもう十年くらい入ってないなと思い、久々に訪れてみる事にした。
この建物の名称は、
- 赤城山頂駅 サントリー記念館 ビア・バーベキューホール
- 赤城山頂 天空ノ駅舎カフェ
など、様々な名前がありややこしいが、当サイトではお洒落な「天空ノ駅舎カフェ」で統一したいと思う。
「日本で一番標高が高いセガフレードコーヒーの店」
と書かれている。
「セガフレード」とは、そういうコーヒーのメーカーらしい。
物は言いようでどうにでもなるが、私はこういう「日本で一番~」とかにめっぽう弱い。
よし、これを注文しよう。
ここでは、バーベキューセット、がっつりした食事、軽食などを取り揃える。
最新では新赤城名物として「しるチョコ」なんかもあり、私が知らない間に随分とお洒落な店になっていた。
店内は、当時の駅舎がそのまま利用されている。
私が頼んだ「御神水エスプレッソコーヒー」(390円)
ここでのコーヒーは赤城の「御神水」を使用しており、
駅舎からケーブルカー跡を300mほど下った場所から御神水をポンプアップしてるとのこと。
赤城の水は古来より御神水として天皇や幕府に献上されている、大変有り難い水なのだ。
テーブル席で食べても良いが、写真のソファー席がいい感じだった。
静かで居心地が良い。
セルフサービスで御神水と御神茶が飲めるようだ。
歩いて御神水まで行くと大変なのでこれは嬉しい配慮。
おう、神の味がするぜ。
さて、コーヒーを飲み終わったら少し旧駅舎内を見学しよう。
赤城ケーブルカーこと、赤城登山鉄道は桐生の利平茶屋駅から赤城山鳥居峠までの1kmを結ぶ。1957年に開業し、マイカーの普及で1968年に廃止となった。
そんな歴史や当時の様子など、多数展示物からかつての赤城山の様子に思いを馳せる事ができる。
内装こそ改装しているが、建物は当時のまま。
コンクリートの壁は剥離が目立ち、お洒落なカフェと無機質な建造物の対比が面白い。
用途は分からないが、壁には当時の機械がそのまま埋め込まれている。
ふとお土産コーナに目を向けると怪しい人形が目に入った。
「製造中止につき現品のみ 国定忠治軍団」
「1200円 → 500円」
などと購買意欲を煽っているが、60%引きの大量の国定忠治は明らかに在庫処分だ。
いやでも500円なら一体欲しいかも・・。
皆さん、残り約30体です!
お早めに!!
二階の展望ルームへ。
二階には小休憩が出来るようなテーブルがある。
展望は大して良くないが、赤城の水を使ったサントリービール製造物語を題材にした漫画「水の狩人」の原画の展示があった。
取りあえず一通り満喫してカフェを後にする。
鳥居峠。
夏には見事な雲海が、夜には関東平野の夜景が望める。
ここからは別の日の写真。
赤城山頂駅から300m下り、御神水を目指す。
かつてここにはケーブルカーが往来していた。
急な階段を下りていくと、脇に御神水と書かれた案内が見えてきた。
赤城の山肌から染み出た湧水、小屋から「美人の水」「御神水」「智慧の水」三つの管が飛び出し、その先端よりチョロチョロと御神水が細い糸となってお淑やかに流れ落ちていた。
三種類全部飲み比べると、全部同じ味だった。
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