訪問日:2014/7/12
安中榛名駅。
高崎駅、軽井沢駅の間に位置する長野新幹線の駅。
2013年の1日平均乗車人数は267人と、私の地元の無人駅より少ない。
その閑散ぶりに新幹線の駅ながら「秘境駅」と揶揄されることもある。
群馬県民すら殆ど使用しない安中榛名駅に、一度くらいはと行ってみることにした。
高崎駅。
新幹線の駅に行くのだから、ちょっとリッチに新幹線を使おう!
高崎駅から安中榛名駅まで1駅分の小旅行。
切符を購入。
安中榛名駅まで1180円。
この値段は高いのか、安いのか。
安中まで1000円以上掛かるのは高い気もするが、この値段で新幹線の気分を味わえるのは安いのかもしれない。
まあ安いって事にしておこう!
乗る際に注意しないといけないのか時刻表。
安中榛名駅へ停車する長野新幹線は3本に1本程度。
全ての便が安中榛名駅に停車する訳ではない。
私はタイミング悪く、高崎駅到着時に新幹線が出発してしまい、次の便まで2時間も待つことになってしまった。
待ちに待って、やっと新幹線がやってきた。
あれ?
長野新幹線てこんな車体だったっけ?
調べたらこのE7形は2014年3月に運用されたばかりの新しい新幹線らしい。
ラッキー!と、運用後4か月の真新しい新幹線に乗り込んだ。
高崎から新幹線に揺られること僅か8分、短い旅路を終え安中榛名駅に到着した。
「うぇーいww新幹線だぜwww」と束の間の新幹線気分を味わい名残惜しく下車。
待ち時間2時間!乗車時間8分!
安中榛名駅に到着して感じた事が二点。
一つが、意外と降車客が多いという事。
写真でも分かる通り割と人がいた。
もう一つが、降車時、新幹線の車体が異様に傾いてた事。
駅はカーブの途中にあるらしく、線路にバンク角が付いている。
写真見ても「脱線してんの?」ってくらい傾いている。
ホームの端に立ち高崎方面を眺める。
秘境だなぁ。
写真を撮っているといつの間にか誰もいなくなり、ホームは静寂に包まれた。
時刻表。
一時間に一本あったり無かったりの本数。
2000年の1日平均乗車人員は169人。
2013年は267人と、おそよ100人増えているが、これは駅前に大規模な住宅地が新設された事に起因する。(後述)
話によると利用客の増加に伴い安中榛名駅に停車する新幹線の本数も多少増えたらしい。
2階の待合スペースから駅の正面位置口を眺める。
降車客は既にどこかへ行ったようで、広い空間には掃除のおじさんがチラホラ見える程度だった。
また、物好き観光客がカメラ持ってうろうろしていた。
人の事を言えないが、一体何しに来たんだろうか。
無音、ただただ無音。
ビックリするくらい静かだった。
改札は2つのみ。
新幹線の駅にしては小規模であるが、利用客数を考えると十分な数。
駅構内唯一の商業施設であるうどん屋と、峠の釜めしの販売所。
休憩室。
今日は30度超えの夏日。
ここで飲み物を買わないと大変な事になる気がして購入した。
外に出る。
言っちゃ悪いが分不相応な立派な駅舎。
在来線の最寄駅である安中駅から遠く離れ、山の中のアクセスの悪い駅。
長野新幹線開業にあたって政治的に一悶着あったらしく、なんやかんやで安中の山の中に駅が作られた。
駅前は更地になっており、テナント募集の看板が何枚も立っていた。
新幹線の駅前の風景としては殺風景、なんにも無かった。
駅前の駐車場は無料で使えるらしい。
これも新幹線の駅としては珍しい。
大通りに出る。
一軒、建物が見える。
ちょっと前までコンビニがあったが、今では閉店。
つまり駅前には商業施設が一切無い。
それどころか、ここは山の中のため周囲数キロには駅構内のうどん屋を除いてお店は何も無いと言える。
今ではコンビニ跡地に、駅前の住宅地「びゅうヴェルジェ」の案内所(?)が入っていた。
あ、前言撤回。
それすらも閉店したようで・・。
安中榛名駅開業後、JRが主導となり駅前に大規模な住宅地が建設された。
元々この一帯は全部山だったので、一括で土地を買い取り大胆に整備している。
この場所は「天空の丘」と名付けられ住宅地が見渡せる。
定住型リゾートシティ、びゅうヴぇルジェ。
全601区画の広大な敷地。
公式サイトの航空写真を見るとかなり綺麗に整備されたんだと分かる。
車で駅前を通った時は気が付かなかったが、いつの間にか物凄く発展してやがる。
ちょっと不便かもしれないが静かな生活が送れそう。
ただ、毎日新幹線通勤と言うのは庶民には辛いところ。
さて、そろそろ帰ろうか。
私は往復新幹線を使えるほどリッチじゃないので、帰りは最寄りの安中駅まで歩いて行きます。
遠くを見ると東邦亜鉛が見える。
つまりあそこまで歩く。
安中榛名駅から安中駅まで7.5kmくらい。
まあ余裕ですわな。
駅前の大通りを南下し、安中市街地方面を目指す。
北上して榛名町方面に行くと本気で帰れなくなりそうなので北は行かない。
ちなみにしばらくはコンビニはおろか自販機すらないので歩く場合は注意が必要。
駅で飲み物を買っておいて助かった。
住宅地には小洒落た広場が点在する。
また、モデルハウスなんかも何件かあったので興味がある人は公式サイトへ。
1時間30分くらいの散歩を終え、安中駅に到着しゴール。
安中榛名駅、なかなかの秘境だった。
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