訪問日:2018/4/15
群馬県が生み出した最高級ニジマス、その名を「ギンヒカリ」という。
通常ニジマスは成熟する2年目以降は生殖のため肉質が低下するが、2年目を迎えても成熟せず3年目で成熟する個体があるのを発見。それらの個体は「ギン」と呼ばれ、肉質を保ったまま大型に成長し、身の締まりや歯応えに優れていた。その個体を選抜し10年掛けて飼育する事で固定化に成功、そして「ギンヒカリ」という群馬のオリジナルブランドとして世に出回るようになった。
海なし県群馬が誇る高級魚ギンヒカリ、ぜひとも食べてみたい。
県内数ヵ所で飼育されているが、生け簀のギンヒカリをその場で調理してくれる東吾妻町の「あづま養魚場」へ、ギンヒカリフルコースを味わうべくやってきた。
あづま養魚場では箱島湧水から湧き出る綺麗で豊富な水を使って「ニジマス」「イワナ」「ヤマメ」「アユ」そして「ギンヒカリ」を養殖している。ここではそれらの魚を食事処として味わえるのと、釣り堀としても楽しめる。
ギンヒカリはどんな味だろうかと、ワクワクしながら入店。
(来店前に箱島湧水に寄ると一層味わい深くなると思います)
メニューを見るとどれも美味しそうな物ばかりだが我々のお目当てはやはりギンヒカリ、ここはギンヒカリを丸々一本を刺身・唐揚げ・塩焼き・フライに調理して味わえる「ギンヒカリづくし」を味わおうではないか。お値段は一本で7000円、一人当たり1700円程度でこの量とはお得だ。
ギンヒカリづくしを注文すると、これから調理するギンヒカリを持ってきてくれた。
ついさっきまで水槽で泳いでいたので新鮮そのもの。
ザルから大きくはみ出た身のサイズは約50cm、まさかニジマスとは思えない大きさだ。
調理する前にギンヒカリを見せてくれるのは嬉しい心遣い。
A4のパンフレットと比較してもこの大きさである。
しばらくしてギンヒカリづくしがやってきた!!
これはすこい!!
色合いもきれい!!
まずはお刺身を食べてみる。
鮮やかな赤身は美しく、食べてみるとクセは全くなく、美味い。
さっきまで生きていたのでコリコリとした食感、少し寝かして熟成させても美味いのだが、ここでは新鮮なものを食べてもらいたいのでこの状態で出していると言う。
淡水魚なのに赤身なのを疑問を思って聞いてみると「エサによって赤身になる」との事だった。
次は塩焼き。
見た目は鮭であるが、味は鮭より淡泊であっさりしている。
川魚ってのはだいたい身が小さいのでちんまりとしか食べられないが、ギンヒカリはこのサイズなので切り身も川魚とは思えない破格の大きさ。
これももちろん美味い。
フライと唐揚げ。
フライはタルタルソースをつけて食べ、唐揚げはちょいとレモンを絞って食べたがこれも美味すぎる。個人的にはフライが一番美味しかった。
コースにはギンヒカリの出汁が染み出た味噌汁とご飯と漬物がついてくる。
ギンヒカリ一本は4人で食べるのがちょう良い量だった。
美味い美味い言いながらあっという間に完食。
ギンヒカリ堪能した!大満足!
ギンヒカリがブランド化されてからそう短くないが、まだまだ食べた事がない群馬県民も多いことだろう。海の無い群馬県が提供する高級魚ギンヒカリ、コースじゃなくても一人用メニューや単品メニューもあるので是非ご賞味あれ。とても美味しいです。
※「ギンヒカリづくし」は予約が必要です(通常メニューは予約不要)
詳細は
公式サイトまで。
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