訪問日:2012/12/16 , 2013/2/2
追記:いつの間にやら閉店したようです。
今から紹介するお店はとても良いお店です。
少し変わったお店なので所々にツッコミを書かせて頂きますが批判する気は全くございません。
Bスポマニアとしての愛のあるツッコミです。
薬王園の帰り道、昼飯にと適当に飯屋を探して寄ってみた。
それがここ、上州亭ヒタチヤ。
初訪問の際は普通のお店だと思って入ったのでカメラを持参しておらず、掲載している写真は二度目の訪問時の写真になる。
二度目の際は15:00頃に入店したのでガラガラだったが、初訪問の際は昼時とあり結構混んでいた。
メニューを見て「は?」となった。
かけうどん150円だと??
メニューを更に見てみるとカツ丼290円の文字。
ちなみちヒレカツ丼はソースカツ丼の事らしい。
安いっ!!
ファーストフード店もびっくりの値段。
そして開店日が今日なのにも驚き。
※以下一回目の時と二回目の時のエピソードが混ざっています。
メニューを伝える為店員さんを呼ぶと店主のおじさんが出てきた。
おじさんの他に厨房に数人のおばさんがいる。
私はもり蕎麦とヒレカツ丼を、友人はかけうどんとカツ丼を注文した。
注文を伝えた後に店主と世間話。
「メニュー見てびっくりしただろ」
「ええ、安すぎて驚きましたよ」
「よくお客に驚かれるんだ」
「うどん150円なんて最初麺だけの販売かと思いました」
なんて話をしていると「あれ、注文なんだっけ?」と先程の注文を忘れられ、もう一度伝える羽目になった。
お茶目なおっちゃんだ。
激安店である場合、通常は牛丼チェーン然り回転を速め薄利多売の形で経営しなくてはならない筈。
しかし!この店はいつまで待っても来ない。
注文して15分程経ち「まだかなー」と待っていると、
「あ、ごめん。ごはん終わっちゃった。もうちょっと待ってて貰える?」
まじっすかーと思いつつも「全然大丈夫ですよー」と答える。
「いやー、計算間違えた。今から炊くね。」
今から炊く!??
「え?今から炊くんですか?」
「大丈夫、うちの釜ちっちゃいから10分で炊けるよ」
10分で炊けるのかよ!!早えぇな!
そんで食堂なのになんで釜小さいんだよ!
なんともマイペースな店だ。
不思議と居心地は悪くない。
店主のマイペース具合はとどまる所を知らず、昼時の混雑時だと言うのに他のお客とまったり談笑し始めた。
私を含め多くの人が腹を空かせて待っており厨房は戦場のような忙しさを窺わせていた。
が、店主は依然マイペース。
店主のまったりもさることながら、お客も割とマイペースだった。
天ぷらは揚がると大皿にどんどん盛られていき、お客が勝手に「これ私のだから貰うよ」と持っていったり「この天ぷらは誰のー?」など天ぷらに限り半セルフサービス状態になったいた。
暫く待った後、お待ちかねのご飯がやってきた。
そうそう、私が注文したかけそばとヒレカツ丼がね。
ってこれうどーーーーーーーん!!!!
店主が研究を重ねたこだわりのうどんについて色々教えてくれた。
なるほどねー、頼んだの蕎麦なんだけどね。
しかし店主が言う通りうどんは美味かった。
水沢うどんのような強いコシがある。
価格を考えると充分すぎるほどの味。
欲を言えば汁にまだまだ改良の余地はあるかも。
麺の量はプラス100円で増量可能のようです。
ヒレカツ丼は甘じょっぱいフワフワの衣がどこか懐かしさも感じる家庭的な一品になっていた。
290円とリーズナブルな値段を考えると満足の出来。
友人が頼んだかけうどん。
これも150円という驚きの良心価格。
友人も同じくスープに改良の余地有りとの事。
カツ丼。
友人は普通に美味いと言っていた。
上州亭ヒタチヤは、元々は原町に店を構えていましたが、なんでも白蟻に店を食われたとかで現在の中之条へ移転したそうです。
他の店との差別化を図るために低価格路線にしたらしい。
生き急ぎ気味な世の中、こんなマイペースな店も必要だと思う。
飯が来るまでの時間をまったり待つのもたまには良いもんだ。
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