訪問日:2012/10/13
ヤフーマップを眺めていると「威怒牟畿不動(いぬむきふどう)」の文字を発見。
調べてみると崖っぷちにある不動様らしい。
以前は滝修行で賑わったようだ。
気になったので近くまで行ったついでに訪問。
線ヶ滝付近の駐車場に車を停め、立岩方面の山道を歩く。
分岐路がいくつもあるが案内板が充実しているため迷うことは無い。
この地方は山の斜面に石垣が築かれていることが多い。
最初は鉱山でもあったのかと思ったがそうでもないようだ。
治山の為に設けたのか、畑でもあったのか・・。
この山道は立岩へのルートでもある。
立岩まで行きたかったが時間の都合上行けず。
また今度行きたい。
石畳?
よく見ると地面の石が露出しただけのよう。
しかし古きより滝修行に多くの行者が訪れる道であり、石畳であってもおかしくない。
始点より2km弱。
やっと到着。
”威怒牟畿不動
この堂は寛延3庚午年(1750)吉祥寺27世光海阿闍梨が建て滝にうたれ齋戒沐浴して不動明王に仕えた。
明王は釈迦牟如来の使者として現世に現れる。
左手の羂索は仏法守護と衆生済渡し右手の剣は知恵を与える。
大正初期までは近郊の参詣者多く行者大沢一心は有名。
この地をおとずれ祈れば諸願成就する。
本尊は吉祥寺に安置され4月28日は縁日で賑わう。”
切り立った絶壁、そしてその中腹に不動様がある。
崖上からはシャワーのような滝が降り注ぐ。
以前は滝修行で多くの人が訪れた。
残念なことに今は建屋の大部分が壊れてしまった。
裏見の滝。
水量は少ない。
滝の上部に行ければ眺めが良さそうだ。
建屋は壊れてしまったが、不動様は健在。
帰り道の安全を祈る。
友人の親の情報だと、
「昔は建物あったわー、滝に打たれた事あるわー」
との事らしい。
昔はここで着替えたりしたんだと思う。
辛うじて骨組みは残る。
中から撮影。
剥がれ落ちた壁には達筆な字で参拝記念が書かれていた。
字が下手だとただの落書きだが、上手いと風情がある。
「もう建物残ってないかも」
と不安だったが、こうして残った不動様を見られて嬉しい。
しかし風雨に晒され壊滅は時間の問題。
廃れていく文化の一片として記録になればと思う。
帰り道、ホコリタケの群生を発見。
「見つけると今日は良い事がある」と、勝手に認定している幸せのキノコ。
地元には全然無いのに何故かこの地方には大量に生える。
カサの部分を押すと埃が出て面白いと、小学生の時にノーベル賞レベルの大発見をした。
以来お気に入りのキノコとなっている。
帰りに線ヶ滝に寄った。
一本の線のように滝壺に流れ落ちる。
このタイプの滝は初めて見た。
長い年月を経て、水を遮るもののない今の美しい形になった。
滝に行く為の螺旋階段がなんか面白い形だった。
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