訪問日:2014/12/7
東吾妻町の観音山に「金堀穴」と呼ばれる穴がある。
その昔、金を求めて掘った穴だと言い、今でもその穴に入る事ができる。
メジャーな観光地ではないがプチ探検気分を味わえ、特に小さい男の子には楽しいアトラクションとなるだろう。
金堀穴は、観音山の登山ルート途中にある。
不動堂に車を停め探検開始!
※観音山と言っても高崎の観音山ではなく東吾妻町の観音山なので間違えないように。
この辺り一帯は岩山であり至る場所で奇石怪石や巨大な岩窟が見られる。
観音山は信仰の山でもあり、延享四年(1747年)に、坂東三十三観音、西国三十三観音、秩父三十四観音の計百基の石仏が岩窟内に安置された事が「観音山」の名の由来とされている。
点在する石仏巡りを楽しめる山であるが、表題の通り「穴」探検も楽しめる文字通り穴場な観光地となっている。
案内板を見ると「金堀穴」に加え「第一穴」「第二穴」「第三穴」があり、穴マニアも大満足な充実ぶりと言える。
観音山は標高530mの小さな山、山頂を目指して歩いていれば岩窟や金堀穴が見えてくる。
「北向観音窟」
自然にできた天然の岩窟、内部には数十体の石仏が安置されている。
神秘的で荒々しい岩窟は改めて霊山としての姿を見せてくれた。
そして登山口から数百メートルで金堀穴が現われる。
ご丁寧に案内板があるので迷うことは無い、そして危険もないので一般開放されている。
しかし坑道内に光源は無いので懐中電灯は必須。
坑道内は相当に狭い、大人が中腰でやっと入れる狸掘りの坑道。
しかし岩盤は丈夫で崩落の心配もない。
特に分岐もない坑道だがガイドロープもあるので、ロープに従って歩いて行けば迷わず出口まで行ける。
坑道内はコウモリの巣になっており、日常ではあまり体験できない近さでコウモリを見学できる。
日中は寝ているので指でツンツンしても鬱陶しそうに身体を揺らずだけだった。
基本的に安全な坑道だが、一つだけ危険な敵がいる。
カマドウマである。
奴らは壁面に張り付き、もし頭上のカマドウマに頭がぶつかりようものなら落下したカマドウマが襟の中にダイブしてきて精神的に大きなダメージを受ける事になるだろう。
私は慣れっこだが、目の前数十センチ先には無数のカマドウマが張り付いているのでダメな人にはキツイかもしれない。
そんなこんなで金堀穴は出口を迎える。
総距離は数十メートル、入口と出口は別でグルっと一周できるようになっている。
なかなかに探検気分を味わえた。
穴は金堀穴で終わりではない、案内板によると「第一穴」~「第三穴」まであるはずだ。
金堀穴から出て少しばかり奥に行くと「第一穴」と思しき穴が見えた。
特に看板は無いが、封鎖されているでも無いので入ってみよう。
第一穴侵入!
おお!金堀穴より長いぞ!
右に曲がって左に曲がって、降りて登って分岐もあって、これはとっても探検気分。
そしてコウモリもめっちゃいる!
総距離は百メートルちょいだろうか、大人の身長だと終始中腰で疲れてしまうが子供だったらちょうど良い狭さだろう。
「第二穴」「第三穴」も山のどこかに存在するはずだが私は未だ発見に至らず。
世の中の小学生よ!夏の自由研究に残された穴を探してみたまえ!
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