訪問日:2021/10/23
妙義山のゴツゴツした特異な山容は遠景からも異質な存在感を放っている。
危険に溢れた妙義登山は上級者のみに許された特権であり、日本全国から岩山マニアが押し寄せる。私も妙義縦走を夢見ていたが技術に不安があり今まで未踏になっていた。
踏破の夢を叶えるため群馬の岩山で修行を積み、遂に先日、山仲間のアタル氏のガイドの元で念願の妙義縦走を果たした。
詳しいコースとかはヤマップとかヤマレコとか検索すればいくらでも出てくるが、当サイトでは妙義縦走の雰囲気を味わって貰いたく写真と共に様子をお伝えしたい。
妙義縦走は妙義神社から中之嶽神社まで尾根を伝って踏破するコースを指す。
一般的な縦走コースタイムは8時くらいで、ゴール地点に車を置いた2台体制なら心強いが、ソロでも舗装路を歩いてスタート地点に戻るのは可能だ。
さて、妙義神社スタートで縦走に挑む。
目前に控えるはこれから歩くギザギザの尾根。
少し歩いて大の字。
景色は抜群、初心者はここまででも充分満足するだろう。
そしてここからが上級者コース。
丸腰の人も結構いますが、ヘルメットとハーネスは必須と思います。
妙義神社奥の院。
険しい岩肌にへばりつく修験の地。ここは非常に感動した。
奥の院の先は一気に険しくなり、設置された鎖を頼りに岩肌を這って標高を稼いでいく。
そして見晴の良い尾根に出る。
ここからが本番。
ビビり岩
背ビレ岩
大のぞきからの眺望
尚、妙義山は古くから修験の山として山伏の修行の地だった。
なので地名は修験にちなんだ名称が多い。
「大のぞきき」は絶壁に身を投じる修行をしていた場所と思われる。
大のぞきを経て下る
また登って景色抜群の岩尾根に
来た道を振り返る。
結構登山者がいます。
相馬岳山頂。
結構歩いたと思ったけどゴールはずっと先。
あのギザギザを目指してバラ尾根を歩きます。
バラ尾根は歩きやすい。
堀切を経て金洞山に向かう。
核心部、鷹戻しへ。
梯子と鎖で60mの崖を登る。
一番の難所は写真を撮る余裕はありません。
余談だが、別グループのアクシデント現場に遭遇した。
鷹戻し下りで3mくらい滑落したらしいが、ヘルメットはしていたがハーネスは無く、 一歩間違えれば死亡事故だ。
こうやって事故が起きるのかと、身か引き締まる思いです。
鷹戻しを越えた後は鎖で25m、二段ルンゼを下る。
東岳登頂
ゴールが眼下に見えてきた。
中之岳登頂
あとは下るだけ
轟岩に寄り道
とても絶景、それでいてアクセス容易。轟岩は気軽に妙義気分を味わうには良い場所だ。
中之嶽神社に降りてゴール。
お疲れ様でした。
という訳で、念願の妙義縦走を果たすことができました。
全体的にスリリングな山行となり一定の技術要すため気軽にお勧めは出来ないが、もしこの記事を読んで妙義に憧れを抱くのであれば是非とも挑戦して欲しい。
全国から岩山ファンが集結する妙義へ日帰りで行けるのは群馬県民の特権だ。
そして絶景と奇景を味わいながら群馬の地形を感じて欲しい。
ただし危ないから行くなら知識のある人とね。
そして後日、
裏妙義縦走も行った記事も書きましたので見てみてください。
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