訪問日:2014/3/15
関東を中心に約80の分社を持つ雷電神社。
その総本社がここ、邑楽郡板倉町の雷電神社。
「火雷大神」「大雷大神」「別雷大神」
の三柱を祀る雷の神社。
渡良瀬遊水地のヨシ焼きの見学ついでに訪問してみた。
参道沿いにお食事処を発見。
看板には大きく鯰(ナマズ)と書かれおり、鯰の天ぷらを始めとする鯰料理が味わえる。
板倉町では郷土料理として鯰が有名。
鯰は食べたことがあるのでこの日はスルー。
本社拝殿。
雷電神社は現在では雷避けとして知られるが、本来は雷を呼び雨乞いの為の神社と思われる。
しかし板倉町は古来から水害に悩まされる土地であり、何故雷電様を祀っているかは気になる所である。
雷電神社の魅力は何と言っても彫刻の精巧さ。
※屋根や彫刻の彩色は昭和61年~平成元年に修復。
極彩色の彫刻。
見事。
本殿にあしらわれた肘木の木鼻には、一つ一つに龍が彫られている。
私は伊勢神宮のようなシンプルな神社が好きだが、たまにはこのような複雑な神社を見るのも良い。
私のマイルールで「本殿はあんまり撮っちゃダメ」と定められている(例外多数有り)。
その為あまり写真を撮っていないが、細部の意匠を眺めるだけでも小一時間掛かる程度に見所が多い。
お次はここ。
境内に鎮座する末社の八幡稲荷神社。
私はこの神社が見たくて雷電神社に訪れた、と言っても過言ではない。
実はこの神社、凄いんです。
なんとこの八幡稲荷神社、群馬県最古の木造建築として認定されている。
八幡稲荷神社は国指定の重要文化財に指定されており、県指定の重要文化財である本社社殿や奥宮社殿より、この小さな八幡稲荷神社の方が文化財レベルは上となっている。
また、本殿の構造が二間社であり、全国的にも大変珍しいとの事。
「八幡神と稲荷神の二柱を祀ってるんだから二間社で普通では?」と思って調べてみると、
一般的に偶数は良しとされず(中国の陰陽説に基づくと言われる)、
二柱を祀る場合であっても中央に空きの部屋を作り無理矢理三間社にする事が多いらしい。
現地の説明板によると、二間社は全国で七か所しか存在せず大変珍しいと言う。
で、これが県内最古の木造建築。
うーん・・、本当にこれが県内最古の木造建築か?
まあ木造建築は補修改修はありきの建築だから間違ってないんだけど、なんか物足りなさを感じる。
説明板によると、
創建は不明だが、現存するものは天文十六年(1547年)に造営、
享保十九年(1734年)に大改修が行われ、昭和三十九年(1960年)に復元修理が行われたものが現在の八幡稲荷神社となる。
修理の際に切妻屋根から入母屋屋根に変更されたりと、何を持って現存と言うのか分からなくなってくる。
取り敢えず群馬最古の神社建築という事で。
狛犬がちょっとムカつく顔してて面白かった。
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境内をぐるっと回って帰ろうかと思ったら道の向かいに変な建物を発見。
なんだあれ。
「総本宮 雷電神社」と書かれているが、さっき私が参拝したのが雷電神社ではなかったのか?
ちょっと行ってみよう。
なまずちん、じゃなかった、なまずさん。
奥を見ると鯰さんが居られた。
鯰さんを撫で回し鯰パワーを補給。
地震、雷、火事避けの御利益があります。
公式サイト見ると、この建物は「別棟」と書かれていた。
そんな感じでした。
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