群馬随一のロングダート、栗原川林道

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公式サイト	沼田市皇海山情報（栗原川林道の通行情報あり）

訪問日：2015/7/25

追記

栗原川林道は2019年10月の台風で長らく通行止めになっていましたが、2020年3月3日付けで「復旧は行わず閉鎖とする」とアナウンスがありました。つまり廃道です。なので通行できません・・。

「栗原川林道」
群馬の未舗装林道としては最長で、その全長はなんと３９ｋｍ、圧倒的なスケールのロングダート。二輪、四輪問わずオフ乗りからの知名度は高く、県内外から多くのオフローダーが訪れる。私はツーリングマップでその存在を知り、いつか行ってみたいと憧憬の念を抱いていた。
そしてある夏の日、ふと思い立ってバイクに跨り、栗原川林道へ向かった。

栗原川林道の図として上記の画像を作った。
実際と異なる部分もあると思うが、だいたいこんな感じ。

栗原川林道の周辺には別のダート林道も敷かれており、上手いこと繋いで走ると５０ｋｍにも及ぶ連続ダートを楽しめると言う。
今回私が選択したルートはみどり市小中から沼田まで、「小中新地林道」「新地林道」「栗原川林道」を乗り継いで延々とダートを走る欲張りルート。（地図の①→④）
詳しくは後述するが、新地林道は通行止めの確立が高いようで、私も残念なことに通行止めに遭遇し、夢の５０ｋｍ連続ダートとはいかなかった。

それでは、地図の①から「小中新地林道」へ入る。
林道舗装化の波は近年顕著であり、小中新地林道でも半分以上が舗装されていた。

しばらく走ってようやく舗装路が途切れ、いよいよ林道ツーリングが始まる。

ダートに突入して間もなく峠を向かえる。
ダイナミックな切り通しで小中新地林道の見どころの一つ。

峠を越えれば下り坂。
しかしここは石が大きくバンドルが取られ走り難い。
気を抜けば即転倒なのでギヤを１速に入れてノロノロ下る・・。

「ここは下る道じゃない、上る道だ！」
そんな熱い衝動に駆られ、一番下まで下った後に即Uターン、アクセルを目一杯開いて来た道を駆け上がる。
「ヒャッホーーーーイ！！！」

そして再び１速でノロノロ下る。

下りきると「新地林道」に接続した。
林業関係車が頻繁に通るようで、道はしっかり踏み固められている。
幸いゲートは開いている、このまま新地林道を北上して栗原川林道に接続しようと、再び走り出した。

明るい森の中をトコトコ走る。
まるで森に吸い込まれるような気分。

森を抜けると植林地帯に出た。
林道脇に積まれた丸太からは林業情緒が溢れる。

しかしこの先、林業関係の方が作業真っ最中であり重機が道を通せんぼしていた。
ああ、だからゲート開いてたんだな。
あとあと調べると新地林道は通れる可能性が低いらしい。
気持ちの良い道なのに通れないのは残念であるが、どうしようもないので引き返す。

一旦林道を脱出し根利牧場へ出た。（地図の②の位置）
今日は林道ツーリング、このまま帰宅とあっては林道走行モードに切り替わった頭は到底満足できる筈も無く、迂回路から栗原川林道へ入る事にした。

地図の③の位置、栗原川林道起点。

げええええとだとおおおおお！！？？

と思ったら動物侵入防止用のフェンスだった。
鍵は掛かっていないので堂々とゲートを開けて侵入。

そして念願の栗原川林道へ！！
道の延びる方向はひたすら山であり、これからは山の奥へ奥へと踏み込んでいく。
全長３９ｋｍの長距離林道、もし途中で怪我でもしようものなら帰って来れるかも怪しい。
もちろん携帯は圏外、ここからは気を引き締めて行かなくては。

林道の距離は長く、ヘルメット越しの景色は目まぐるしく表情を変える。
小気味良い単気筒の振動を受けながら、終わりの見えない道を走り続ける。
ああ、このままどこまでも走っていたい。

そんなこんなで峠に到着！

石碑によると、栗原川林道は30年余りの歳月と10数億円の費用を投じて昭和59年に完成したとある。
30年という気が遠くなるような工期、とんでもなくスケールの大きい話だ。
先人の苦労を偲ぶと共に、今の時代に我々が通行出来る事に感謝の念を抱かざるを得ない。
元々は林業用だが、現在では観光用林道としての側面も尊重しているらしく、土砂災害等が無い限りは基本的に全面開放という行政の温情措置に、オフ乗り一同歓喜の涙に咽ぶ。

唐突ですが、ここで愛車の紹介。
KAWASAKI、250TR
今までオフ車ぶっていたが、実は250TR、ストリートバイクであってオフロードバイクに非ず、こう見えて悪路走破性は高くない。
まあでも街乗りもある程度のオフロードも行ける気楽なバイクで気に入っています。

峠を越え、沼田へ向けて走り出す。
沢を越える為に右へ左へのクネクネ道。
崖の上を走る絶景ルート。

見える景色はどんどん変わる。
走っていて飽きる事は無い。

が、だんだん疲れてきて後半は写真の枚数が急激に減ります

そんな永遠に続きそうな林道も終点が近付く。

最後は素掘りトンネルで締めくくり。
余す事無く大満足の林道だった。
またふらっと走りに来よう。

栗原川林道
バイクはオフロード車、乗用車は四駆車、その他は通行しない方が吉。
鋭利な石も多いので全車パンクに注意、バイクはパンク修理セット、車は予備タイヤ必携。

追記
秋鹿大影林道・万沢林道も更新しました。

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栗原川林道入り口（③の場所）

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